「外部に任せきりで、社内にノウハウが残らない」
SEOを外注している企業から、よく聞く悩みです。
一方で、内製化すれば解決するとも限りません。
人材、時間、継続する体力。いずれも必要になります。
この記事では、内製化のメリットと課題、自社に向いているかの判断基準、そして進め方までを整理します。

これまで外部に委託していたSEO関連の業務を、自社の担当者が主体となって進める体制のことです。
キーワード調査、コンテンツの企画と制作、技術的な改善、効果測定、そして改善の判断。
これらを社内で完結させます。
| 内製化 | 外部委託 | |
|---|---|---|
| 立ち上がり | 遅い | 速い |
| ノウハウ | 社内に蓄積 | 社外に蓄積 |
| 初期コスト | 採用・育成費 | 委託費 |
| 意思決定 | 速い | 調整が必要 |
| 専門性 | 育成に時間 | 最初から高い |
どちらが優れているという話ではありません。
自社の状況と目的によって、適した選択は変わります。

最大の利点です。
外注の場合、施策の背景にある判断基準は外部に蓄積されます。
契約が終われば、その知見は使えなくなります。
内製化すれば、担当者が異動しても社内に記録が残ります。
新しいサービスの立ち上げやサイトリニューアルの際にも、その経験が使えます。
外部とのやり取りには、必ず調整の時間が発生します。
「タイトルを変えたい」という程度の修正でも、依頼、確認、実施と数日かかることがあります。
社内で完結すれば、その日のうちに反映できます。
これは軽視されがちですが、大きな差になります。
自社の製品がなぜ選ばれるのか。
顧客がどんな言葉で課題を語るのか。
どの説明が刺さり、どこで断られるのか。
こうした情報は、社内にしかありません。
SEOで重要になる一次情報は、まさにこの領域から生まれます。
営業が持っている顧客の声、開発が持っている技術的な知見。
社内の担当者なら、これらを直接拾いに行けます。

SEOの経験者は採用市場でも需要が高く、簡単には見つかりません。
未経験者を育てる場合、成果が出るまでに相応の期間が必要です。
この立ち上げ期間を許容できるかが、最初の判断ポイントになります。
検索エンジンの仕様は変わり続けます。
古い知識のまま施策を続けると、効果が出ないだけでなく、逆効果になることもあります。
実際、廃止された機能や、すでに有効でない手法を前提にした解説が、いまもWeb上には多く残っています。
情報を継続的に確認する仕組みが必要です。
特にコンテンツ制作は、継続的に工数がかかります。
担当者が他の業務と兼任している場合、繁忙期に更新が止まります。
一度止まると再開のハードルが上がり、そのまま自然消滅することも少なくありません。
複数人で書くと、記事ごとに文体も深さも変わります。
ルールを決めておかないと、サイト全体としての印象が散らかります。

次の4点で判断してください。
SEOは成果が出るまでに時間がかかります。
内製化の場合、育成期間も加わります。
3か月で結果を求められる状況なら、内製化は適しません。
「コストを下げたい」だけが動機だと、続きません。
初期は外注より高くつくこともあるためです。
自社でマーケティングを組み立てられる状態を目指す。
この目的がある企業が向いています。
SEOは効果測定と改善の繰り返しです。
データを見て議論する習慣がない組織では、施策の良し悪しを判断できません。
「なんとなく良さそう」で進めると、成果が出ないまま時間だけが過ぎます。
ここが最も重要かもしれません。
半年間、目立った数字の変化がない時期があります。
その期間に「効果がないのでは」という判断が下されると、途中で止まります。
着手前に、成果が出るまでの期間を共有しておいてください。
あわせて読みたい:BtoB SEOの進め方|成果につながる7つのステップと体制づくり
全部を自社でやる必要はありません
立ち上げだけ外部と組み、運用を社内に移す。
この進め方が最も現実的です。
LUPINAは内製化を前提とした支援を行っています。
ご相談は無料です。しつこい営業は行いません。

まず、いまの状態を数字で確認します。
Search ConsoleとGA4で確認できます。
そのうえで、測定可能な目標を設定してください。
立ち上げ期は「月4本公開する」といった行動目標のほうが機能します。
専任である必要はありません。
ただし、誰が責任を持つのかは明確にしてください。
役割としては次の3つに分けられます。
少人数なら1人が兼任しても構いません。
分担が曖昧なまま進めると、誰も手をつけない領域が生まれます。
最初から全領域に手を出すと続きません。
効果が見えやすく、作業量の少ないところから着手してください。
数字が動く経験を早い段階でつくることが、継続の条件になります。
内製化で扱う業務は、大きく4つです。
狙うキーワードを決め、そのキーワードで検索する人が何を求めているかを確認します。
実際に検索して、上位ページを見るのが基本です。
検索意図に答える記事を作ります。
ここで一次情報を入れられるかが、内製化の最大の利点になります。
表示速度、サイト構造、内部リンク、構造化データ。
すべてを自社で対応する必要はありません。
制作会社に依頼する場合も、何を依頼すべきかを判断できる状態を目指します。
流入が増えても、問い合わせにつながらなければ意味がありません。
フォームの入力項目、CTAの配置と文言。
記事を増やす前に、ここを整えるほうが効率的です。
月に一度、数字を確認する時間を確保してください。
見るのはSearch ConsoleとGA4だけで十分です。
この確認が習慣にならないと、施策の良し悪しが判断できないまま記事だけが増えます。

実際には、全部を自社で行うより、領域を分けるほうが現実的です。
よくある分担は次の形です。
一次情報は社内にしかないため、ここは外注できません。
逆に、記事の構成や技術対応は外部の知見を借りたほうが速くなります。
立ち上げ期は外部の比率を高くし、社内の理解が進むにつれて内製の比率を上げていく。
この進め方であれば、成果を止めずにノウハウを蓄積できます。
依頼する際は、内製化を前提とした支援かどうかを確認してください。
作業を代行するだけの契約では、いつまで経っても社内に何も残りません。

担当者一人にノウハウが集中すると、その人の異動で運用が止まります。
特に「なぜその判断をしたのか」の記録が重要です。
結果だけ残っていても、次に活かせません。
順位は日々動きます。
1週間下がったからといって、すぐに記事を書き換えるのは避けてください。
何が効いたのか分からなくなります。
月単位で傾向を見る習慣をつけてください。
SEOの情報はWeb上に大量にありますが、古いものや不正確なものも混在しています。
Googleの公式ドキュメントを一次情報として確認する習慣をつけると、判断がぶれません。

SEOの内製化は、ノウハウを社内に残し、判断のスピードを上げる有効な選択肢です。
一方で、人材の確保、情報の更新、リソースの確保といった課題も伴います。
完全な内製化を目指す必要はありません。
一次情報の提供と数値の確認だけを社内に持ち、それ以外を外部と組む形でも、十分に自走できます。
まずは、Search Consoleを毎月確認する時間をカレンダーに入れるところから始めてみてください。
それが内製化の最初の一歩になります。
Contact
まだ届いていない価値を、
共に見つけ、共に創り、共に届ける。
LUPINAは、市場調査・戦略設計・サイト制作・記事制作・運用・計測までを社内で一貫して手がけています。作業の代行ではなく、社内に運用が残る形での支援を大切にしています。
Results
検索経由のサイト流入
前年比 281%
対策キーワードの10位以内比率
18% → 47%
※不動産業界のクライアント/2025年3月〜2026年3月の実績
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