GA4レポートの作り方|見るべき指標と定点観測の始め方


GA4を導入したものの、どの画面を見ればいいのか分からない。

メニューが多く、UAとは構造も違うため、最初は戸惑う方が多い領域です。

この記事では、標準レポートの読み方から、探索レポートの作り方、そして毎月の定点観測に落とし込むところまでを整理します。

数字は見ているが、次の打ち手が決まらない

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GA4レポートの作り方|見るべき指標と定点観測の始め方

GA4のレポートは2種類

 

まず全体像を押さえてください。GA4のレポートは大きく2つに分かれます。

日々の確認は標準レポートで足ります。
標準レポートで疑問が生まれたときに、探索で掘り下げる。この順番が基本です。

最初から探索を使いこなそうとすると挫折します。

 

 

UAとの考え方の違い

UAを使っていた方ほど、ここで混乱します。

 

セッションからイベントへ

UAは「セッション」を軸にデータを集計していました。

GA4は、ページ表示もクリックもスクロールも、すべてイベントとして記録します。

そのため「目標」という独立した設定がなく、イベントに印をつける形になっています。

 

直帰率ではなくエンゲージメント率

GA4ではエンゲージメント率という指標が中心になります。

これは、次のいずれかに当てはまるセッションの割合です。

直帰率も表示できますが、GA4における直帰率は「エンゲージメントのなかったセッションの割合」です。
UAの直帰率とは定義が異なるため、単純に比較しないでください。

 

コンバージョンはキーイベントに

2024年3月から、GA4の「コンバージョン」は「キーイベント」という名称になっています。

レポート内の表記もキーイベントに変わっているため、コンバージョンという項目を探しても見つかりません。

あわせて読みたい:GA4のコンバージョン設定|キーイベントの考え方と設定手順

コンバージョンはキーイベントに

まず見るべき標準レポート

標準レポートは項目が多いですが、実務で使うのは限られます。

 

集客:どこから来たか

最も使うレポートです。

訪問者がどの経路から来たかを確認できます。

ここで見るべきは、訪問数だけではありません。

チャネル別のキーイベント数を必ず確認してください。
訪問は多いが成果はゼロ、というチャネルが見つかることがあります。

 

エンゲージメント:何を見られたか

「ページとスクリーン」で、どのページが読まれているかを確認します。

表示回数だけでなく、平均エンゲージメント時間もあわせて見てください。

表示は多いのに滞在が短いページは、期待と内容がずれている可能性があります。

 

キーイベント:何件の成果が出たか

設定したキーイベントごとの発生数を確認します。

月次で記録しておくと、施策の効果が判断できるようになります。

 

ユーザー属性とテクノロジー

地域、デバイス、ブラウザなどが分かります。

BtoBの場合、PCとスマートフォンで成果率が大きく違うことがあります。
スマートフォンからの流入が多いのに成果が出ていなければ、表示や導線に問題がある可能性があります。

 

リアルタイム

過去30分間の動きが見られます。

日常的な分析には使いませんが、設定を変えた直後の確認には有効です。

 

 

リアルタイム

比較機能を使う

単月の数字だけを見ても、良し悪しは判断できません。

レポート上部の期間設定で「比較」を有効にすると、前月や前年同期と並べて確認できます。

季節変動のある業種では、前月比より前年同月比のほうが実態に近くなります。

 

探索レポートで掘り下げる

標準レポートで疑問が生まれたら、探索を使います。

用意されている手法のうち、実務で使うのは3つです。

 

自由形式

行と列に好きな項目を配置して、表を作る形式です。

最もよく使います。

たとえば、行に「ランディングページ」、列に「デフォルトチャネルグループ」、値に「キーイベント数」を置く。
これで、どのページにどの経路から来た人が成果に至っているかが分かります。

 

目標到達プロセス(ファネル)

成果に至るまでの流れを段階に分け、どこで離脱しているかを可視化します。

BtoBサイトなら、こういう段階が考えられます。

  1. 記事ページを閲覧
  2. サービスページを閲覧
  3. 問い合わせフォームを表示
  4. 送信完了

3から4への通過率が極端に低ければ、フォーム自体に問題があります。

記事を増やすより、そこを直すほうが効きます。

 

経路データ探索

ユーザーがどのページを経由して移動したかを、樹形図で確認できます。

想定していなかった動きが見つかることがあります。

 

 

経路データ探索

Search Consoleと連携する

GA4とSearch Consoleを連携させると、GA4上で検索クエリのデータを確認できるようになります。

連携すると何が変わるか。

Search Consoleは「来る前」、GA4は「来た後」のデータです。
連携によって、この2つがつながります。

設定は管理画面から数分で完了します。
早い段階で済ませておいてください。

あわせて読みたい:Googleサーチコンソールとは?初心者向け設定から効果的な使い方まで徹底解説

全部の数字を見る必要はありません

見るべき指標を3つに絞れば、毎月10分で足ります。
何を見て、何をしないか。
LUPINAはその設計からご一緒します。

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ご相談は無料です。しつこい営業は行いません。

毎月の定点観測に落とし込む

レポートは、作ることが目的ではありません。
毎月同じ項目を見て、変化に気づける状態をつくることが目的です。

 

見る項目を絞る

最初は次の3つで十分です。

項目を増やすほど、確認が面倒になって続きません。

 

数字を記録に残す

GA4の画面を見るだけでは、記憶に残りません。

スプレッドシートに月次で転記してください。

あわせて、その月に何をしたかも1行書いておきます。

数字の変化と施策が並んでいると、原因を推測できます。
これがないと、翌月には何をしたか忘れます。

 

異常値を見つける

定点観測の目的のひとつは、異常に早く気づくことです。

2つ目は特に注意してください。
サイト改修でタグが外れたり、フォームのURLが変わったりすると起こります。

 

 

異常値を見つける

数字を読むときの注意点

 

Directの増加に注意する

Directは、経路が判別できなかった訪問も含まれます。

URLの直接入力だけでなく、メールのリンク、アプリ内ブラウザ、パラメータのない広告リンクなども入ります。

Directが不自然に多い場合、計測できていない流入がある可能性があります。

 

母数が小さいときは割合で判断しない

訪問が20件しかないチャネルで、成果が1件。

これを「成果率5%」と評価するのは危険です。
たまたま1件だっただけかもしれません。

母数が小さい場合は、割合ではなく実数の推移で見てください。

 

自分のアクセスを除外する

社内からのアクセスが混ざっていると、数字が実態からずれます。

特に公開直後の記事は、自社の確認アクセスが大半を占めることがあります。

IPアドレスによる除外設定を、早い段階で入れておいてください。

 

データには反映の遅れがある

GA4のデータは、確定するまでに時間がかかります。

当日や前日の数字は変動する可能性があるため、月次の集計は数日待ってから行ってください。

 

 

データには反映の遅れがある

共有と可視化

 

レポートの共有

GA4の画面は、閲覧権限を付与すれば他のメンバーも見られます。

ただし、慣れていない人にGA4の画面を見せても、どこを見ればいいか分かりません。

 

Looker Studioを使う

経営層や他部門に共有する場合、Looker Studioでダッシュボードを作る方法があります。

GA4と直接連携でき、必要な指標だけを大きく表示できます。

ただし、まずはGA4の標準レポートで数字を読めるようになってからで構いません。
可視化を先に作り込んでも、読み方が分からなければ意味がありません。

 

 

Looker Studioを使う

まとめ

GA4のレポートは項目が多く、全体を把握しようとすると挫折します。

実務で必要なのは、標準レポートの「集客」と「キーイベント」を毎月確認すること。
それだけでも、判断の質は大きく変わります。

疑問が出てきたときに、探索レポートで掘り下げる。この順番で十分です。

まずはSearch Consoleとの連携を済ませ、チャネル別のキーイベント数を1か月分だけ記録してみてください。
そこが定点観測の起点になります。

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鈴木 章悟

Author

鈴木 章悟

株式会社Lupina 取締役 / COO

株式会社デジタルプラス、株式会社リクルートを経て、豊栄建設株式会社・株式会社ロゴスホールディングス(執行役員/CMO)で住宅事業の経営側からマーケティング・営業推進・経営企画を統合した事業運営を推進。Zenken株式会社では生成AI活用による全社横断の業務基盤構築を主導。

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