会社案内パンフレットの作り方|構成・制作の流れ・営業で使われる条件


会社案内を作ったのに、営業が使っていない。

制作に時間と費用をかけた割に、机の引き出しに眠っている。
この状態は、デザインの問題ではなく、誰が、どの場面で、何のために使うかが決まっていなかったことが原因です。

この記事では、営業の現場で実際に使われる会社案内の作り方を、構成・制作の流れ・運用まで整理します。

会社案内が、営業の現場で使われていない

LUPINAは、営業の使い方から逆算した構成設計、原稿、デザイン、印刷までをご一緒します。まずは現状の課題整理からご相談ください。

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会社案内パンフレットの作り方|構成・制作の流れ・営業で使われる条件

会社案内は何のために作るのか

使われる場面を先に決める

会社案内は、場面によって求められる内容が変わります。

すべてに対応しようとすると、どの場面でも使いにくいものになります。
主な用途を1つか2つに絞ることが、使われる会社案内の第一条件です。

 

目的を仕切らないと、手戻りが止まらない

執筆者が住宅会社で会社案内を作った際、最初につまずいたのはデザインでも原稿でもなく、この「目的の仕切り」でした。

営業現場には現場の要望があり、経営側には経営側の伝えたいことがあります。
どちらも正しい。しかし、両方を網羅しようとすると、誰にとっても使いにくいものになります。

誰のために作り、何を伝える必要があるのか。
ここを最初に決め切らないまま進めると、制作の途中で何度も手戻りが発生し、結局良いものにはなりません。

網羅することが正解ではない。
これを関係者全員で共有してから、制作に入ってください。

 

Webサイトとの役割分担

「サイトがあるから会社案内はいらない」という考え方もあります。

ただし、商談の場で相手の手元に残るもの、社内で回覧されるものとして、紙には固有の役割があります。

サイトと同じ内容を印刷するのではなく、対面で渡すことを前提にした構成にしてください。

 

Webサイトとの役割分担

営業で使われる会社案内の条件

制作の前に、この条件を押さえておくと手戻りが減ります。

 

営業が「見せながら話せる」構成

会社案内は、読んでもらうものではなく、営業が説明に使うものです。

ページをめくりながら「私たちはこういう会社で、こんな実績があって、こう進めます」と話せる順序になっているか。
営業のトークの流れに沿っていない構成は、使われません。

 

相手の疑問の順に並んでいる

初めて会う相手は、こういう順番で考えています。

  1. 何をしている会社か
  2. 信頼できるのか(実績、規模、取引先)
  3. 自社の課題に関係があるか
  4. 頼んだらどう進むのか
  5. いくらかかるのか

会社の歴史や社長挨拶から始まる構成は、相手の疑問に答える順になっていません。

 

更新できる形になっている

実績、社員数、拠点、取引先は変わります。

全ページを刷り直さないと更新できない構成だと、古い情報のまま使い続けることになります。
変わりやすい情報は差し込み式にするなど、更新を前提に設計してください。

 

 

更新できる形になっている

構成の考え方

一般的な構成要素と、それぞれで押さえるべき点を整理します。

表紙

社名とロゴだけでなく、何の会社かが一言で分かるようにしてください。

「株式会社◯◯」だけの表紙は、何の会社か伝わりません。

 

私たちについて(冒頭)

何をしている会社で、誰に、どんな価値を提供しているか。

ここに理念やメッセージを置く場合、抽象的な言葉だけにならないよう注意してください。
「お客様第一」「誠実」は、どの会社の案内にも書いてあります。

あわせて読みたい:企業理念の言語化|曖昧な言葉を判断基準に変える方法

事業内容・サービス

自社の視点ではなく、相手の課題から書くと伝わります。

「◯◯事業を展開しています」ではなく、「こんな課題を、こう解決します」という形です。

 

実績・事例

最も読まれる部分です。

業種、規模、課題、実施内容、結果。
この流れで書かれていると、相手は自社に置き換えて考えられます。

掲載には顧客の許諾が必要です。
提案の段階で「事例として紹介させていただけるか」を確認しておく習慣をつけてください。

 

進め方・流れ

相談から契約、実行までの流れを図で示します。

「頼んだらどうなるのか」が分かると、相手の不安が減ります。

 

会社概要

社名、所在地、設立、代表者、事業内容、取引先、許認可。

信頼性を確認するための情報なので、簡潔に、正確に。
更新頻度が高いため、差し込み式にするか、最終ページにまとめてください。

 

載せなくてよいもの

ページ数が増えるほど、読まれる部分は減ります。

読んでもらう資料ではなく、営業が使う道具

構成は、営業のトークの流れから逆算して決めます。
LUPINAは現場へのヒアリングからご一緒します。

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ご相談は無料です。しつこい営業は行いません。

載せなくてよいもの

制作の流れ

ステップ1:営業に聞く

最初にやるべきことです。

この聞き取りを飛ばして作った会社案内は、ほぼ使われません。

 

ステップ2:用途と構成を決める

主な用途を絞り、相手の疑問の順に構成を組みます。

この段階で、ページ数と判型(A4か、二つ折りか、冊子か)も決めてください。
後から変えると、デザインがやり直しになります。

 

ステップ3:原稿を書く

デザインより先に、原稿を固めます。

原稿が未確定のままデザインに入ると、文字量の変動でレイアウトが崩れ、修正が繰り返されます。

原稿は、社内で書くか、制作会社に執筆を依頼するかを決めておいてください。
見積もりに原稿執筆が含まれていないケースは多くあります。

 

ステップ4:写真を用意する

素材集の写真は避けてください。

実際の社員、実際の現場、実際の製品。
会社案内で伝えるべきは「この会社らしさ」なので、どこにでもある写真では意味がありません。

撮影が必要なら、見積もりに含まれているかを確認してください。

 

ステップ5:ブランドガイドラインに沿ってデザインする

ロゴ、カラー、フォント、トーン。

ガイドラインがあれば、サイトや名刺と印象を揃えられます。
なければ、会社案内の制作をきっかけに、最低限のルールを決めておくと、以降の制作物に活きます。

あわせて読みたい:ブランドガイドラインの作り方|決めるべき7項目と形骸化させない運用

ステップ6:営業に試してもらう

印刷前に、実際の商談で使ってもらってください。

「この順番だと話しにくい」「ここを聞かれるが答えがない」。
現場の反応を反映してから印刷に進めば、作り直しを防げます。

 

 

ステップ6:営業に試してもらう

 

印刷と運用

部数は少なめに

一度に大量に刷ると、情報が古くなっても使い続けることになります。

少部数で刷り、更新のたびに刷り直すほうが、結果として無駄が減ります。

 

データでも渡せる形にする

メールで送る、商談後に共有する。

紙と同じ内容のPDFを用意しておけば、用途が広がります。
ただし、PDFは画面で読まれるので、文字の大きさや見開きの扱いに注意が必要です。

 

更新の担当と頻度を決める

作って終わりにしないために、誰がいつ見直すかを決めてください。

年に1回、実績と会社概要を確認する。
このルールがないと、3年前の情報を渡し続けることになります。

 

 

よくある失敗

会社の言いたいことだけを載せる

歴史、理念、組織図、社長挨拶。

これらは会社側が伝えたいことであって、相手が知りたいことではありません。

 

営業に聞かずに作る

総務や広報だけで作ると、現場で使えないものになります。

使う人の意見を、最初と最後に必ず入れてください。

 

デザインから入る

「かっこいいものを」から始めると、中身が後回しになります。

構成と原稿が先、デザインは後です。

 

サイトと内容が違う

会社案内に書いてある事業内容と、サイトの記載が違う。

相手は両方を見ます。
矛盾があると、どちらも信用されなくなります。

 

 

サイトと内容が違う

まとめ

会社案内は、読んでもらう資料ではなく、営業が使う道具です。

誰が、どの場面で、何のために使うか。
ここが決まっていれば、構成も内容も自然に決まります。

制作の順序は、営業への聞き取り、構成、原稿、写真、デザイン、現場での試用。
デザインは最後です。

まずは、いまの会社案内を営業に見せて「どこを使っていますか」と聞いてみてください。
使われていないページが、次に作るときに削るべき箇所です。

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LUPINAは、ブランドの言語化からサイト・会社案内・営業資料の制作までを社内で一貫して手がけています。営業の現場で使われることを前提に設計します。

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鈴木 章悟

Author

鈴木 章悟

株式会社Lupina 取締役 / COO

株式会社デジタルプラス、株式会社リクルートを経て、豊栄建設株式会社・株式会社ロゴスホールディングス(執行役員/CMO)で住宅事業の経営側からマーケティング・営業推進・経営企画を統合した事業運営を推進。Zenken株式会社では生成AI活用による全社横断の業務基盤構築を主導。

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