マーケティングにAIを使うなら、どの業務から始めるべきか。
記事や広告文の作成が注目されがちですが、最初に効果を実感しやすいのは、実は調査・分析・レポートの領域です。
一方で、AIに任せきりにすると精度が落ちる領域もあります。
この記事では、マーケティングの実務でAIが効く業務と、人が担うべき判断を整理します。
マーケティングにAIをどう組み込むか、決めきれていない
LUPINAは、マーケティング業務の棚卸しから、AIを組み込んだ運用設計、データの可視化までをご一緒します。まずは現状の整理からご相談ください。

執筆者は、いまではマーケティング業務のほぼすべてにAIを使っています。
ただ、使い始めた当初に最も効果を感じたのは、次の3つでした。
市場、競合、顧客の動向を調べる作業は、AIが最も力を発揮する領域の一つです。
調べたいテーマを伝えると、論点の洗い出しから情報の整理までを短時間で進められます。
ただし、数値や固有名詞は必ず元の情報で確認してください。
AIは調査の出発点であり、結論ではありません。
データを渡して、傾向や気になる点を挙げてもらう。
AIの価値は、作業が速いことだけではありません。
自分では気づけなかった視点を、フラットに出してくれることです。
担当者が持っている思い込みや、社内の空気に左右されない意見が得られます。
出てきた意見をきっかけに「なぜそうなるのか」「他に考えられる要因は」と問いを重ねていくと、分析を深掘りする相手としても使えます。
集計したデータから、報告用の文章や要点をまとめる作業です。
数字の羅列を、読む人に伝わる形に整える。
この作業をAIに任せると、担当者は数字の解釈や次の打ち手を考えることに時間を使えます。
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執筆者が実務で感じている弱点の一つが、SEOのキーワード設計です。
AIはキーワードの候補を大量に出せます。
しかし、「これを検索する人は、つまりこれも知りたいはずだ」という二次的、三次的な想定が弱い傾向があります。
検索する人がどんな状況にいて、次に何を知りたくなるのか。
この想像は、顧客と向き合ってきた人の経験が生きる部分です。
AIが出した候補をもとに、人が検索意図を深掘りして設計してください。
あわせて読みたい:検索意図とは?調べ方・分析方法とコンテンツへの活かし方
どの施策に予算を寄せるか、何をやめるか。
AIは判断の材料を揃えるところまでは得意です。
しかし、自社の状況や優先順位を踏まえて決めるのは人の役割です。
材料はAIに、判断は人にという分担を崩さないでください。

住宅・不動産業界は、AIとの相性がよい場面がはっきりしている業界です。
土地や物件の取得を検討するとき、周辺の相場や過去の取引事例を確認する作業が発生します。
実績の確認が必要な場面ほど、情報を集めて整理する作業が重くなります。
確認すべき情報が多い業務ほど、AIの効果は大きく出ます。
どんな人が、どんな経緯で契約に至ったのか。
成約者のデータを分析し、ペルソナを設定する作業では、データの量がものを言います。
人の手では見きれない量のデータから共通点を見つけ出す作業は、AIが特に力を発揮するところです。
そのためにも、顧客データが一か所に集まっていることが前提になります。
データが散らばったままでは、AIに渡すこともできません。
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最初は、効果を実感しやすく、失敗の影響が小さい業務から始めます。
社内向けの調査や分析は、出力をそのまま外に出すわけではないため、試しやすい領域です。
一度の質問で終わらせず、出てきた答えにさらに問いを重ねます。
「なぜそう言えるのか」「逆の見方はあるか」。
対話を重ねることで、自分だけでは届かなかった論点にたどり着けます。
調査や分析で使い方に慣れたら、記事や広告文の作成など、制作業務に広げていきます。
制作物は社外に出るため、事実確認と人による編集を必ず挟んでください。
あわせて読みたい:生成AIでの記事作成とSEO|評価される使い方と注意点
チームで使うなら、入力してよい情報や出力の確認方法を決めておきます。
顧客データを扱うマーケティング部門では、特に重要です。

マーケティングでAIを使うなら、まずは調査・分析・レポートから始めてください。
自分では気づけない視点をフラットに得られ、深掘りの相手にもなります。
一方で、SEOのキーワード設計のように、検索する人の状況を二次的、三次的に想像する部分はAIが弱い領域です。
材料はAIに、判断と想像は人に。この分担が、AIを成果につなげる前提です。
まずは、直近で作ったレポートを一つAIに渡し、「この数字から気になる点を挙げて」と聞いてみてください。
自分が見落としていた視点が、一つは見つかるはずです。
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