BtoBのMeta広告|有効な場面と設計のポイント


「Meta広告はBtoC向けではないか」

そう考えて検討対象から外している企業は少なくありません。

ただ、検索広告だけでは届かない層にアプローチする手段として、BtoBでも成立する場面があります。
この記事では、どんな場合に有効か、何に注意すべきかを整理します。

どの媒体に出稿すべきか判断できない

LUPINAは、媒体選定から計測設計、運用、改善までをご一緒します。まずは現状の課題整理からご相談ください。

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BtoBでMeta広告が機能する場面

すべてのBtoB商材に向いているわけではありません。
先に、どんな場合に検討する価値があるかを整理します。

 

検索需要が小さい商材

ここが最も明確な使いどころです。

検索広告は、キーワードを入力した人にしか届きません。
ニッチな商材で月間の検索数が数十件しかない場合、検索広告だけでは配信量を確保できません。

Meta広告は、検索していない層にも配信できます。
課題を抱えているが、まだ解決手段を探し始めていない層にリーチする手段になります。

 

まだ認知されていない新しい商材

市場に存在しなかったカテゴリの商材は、そもそも検索されません。

「何を検索すればいいか分からない」状態の相手には、こちらから提示する必要があります。

 

検索広告を出し切った後の追加チャネル

検索広告で成果は出ているが、これ以上配信量を増やせない。

この段階で、次のチャネルとして検討する価値があります。

 

向かない場合

逆に、次の場合は優先度が下がります。

特に3つ目です。
広告を増やしても、フォームで離脱していれば成果は増えません。

あわせて読みたい:LP改善チェックリスト|点検すべき6領域と進め方

成果地点をどう設計するか

BtoB特有の論点です。

 

最終成果だけを設定しない

「商談予約」や「契約」だけをコンバージョンに設定すると、件数が少なすぎて配信の最適化が働きません。

広告プラットフォームの機械学習には、一定量のデータが必要です。
月に数件のコンバージョンでは、学習が進みません。

 

中間指標を設定する

そこで、ハードルの低い行動も計測対象にします。

これらをコンバージョンとして設定すると、データが溜まり、配信の精度が上がります。

ただし、中間指標だけを成果として評価しないでください。
資料ダウンロードが増えても、商談にならなければ意味がありません。

配信の最適化用に中間指標を使い、評価は商談化率まで見る。この使い分けが必要です。

あわせて読みたい:GA4のコンバージョン設定|キーイベントの考え方と設定手順

リード獲得広告(インスタントフォーム)

Meta広告には、プラットフォーム内でフォームが開く形式があります。

 

利点

外部サイトへ遷移しないため、読み込みの待ち時間がありません。

氏名やメールアドレスがプロフィールから自動入力されるため、入力の負担も小さくなります。

LPを用意せずに始められる点も、初期の検証には向いています。

 

注意すべき点

入力が簡単な分、リードの質は下がりやすくなります。

「とりあえず資料だけ」という層が多く含まれる可能性があります。

対策は2つです。

1つ目は、CVRとリードの質のトレードオフになります。
質問を増やせば件数は減りますが、商談につながる割合は上がります。

どちらを優先するかは、営業体制の余力次第です。

 

 

ターゲティングの考え方

主な手法

絞りすぎない

最も多い失敗がこれです。

役職、業種、興味関心、年齢と条件を重ねると、対象が小さくなりすぎます。

配信量が確保できないと、機械学習が機能しません。
結果として、精度を上げようとして精度が下がります。

最初は広めに設定し、データが溜まってから絞る。この順番が基本です。

 

役職ターゲティングへの過信

「意思決定者に直接届く」という説明を見かけますが、注意が必要です。

プロフィールに登録された情報は、更新されていないことがあります。
また、日本では役職を詳細に登録していない利用者も多くいます。

役職での絞り込みは、あくまで補助的な条件として扱ってください。

 

最も確実なのは既存データ

BtoBで効果が出やすいのは、自社が持つデータを使う方法です。

推測に基づく絞り込みより、実際の行動データのほうが精度が高くなります。

媒体を増やす前に、測れる状態をつくる

どのチャネルから商談が生まれているか。
それが見えていないと、媒体を増やしても判断できません。
LUPINAは計測設計からご一緒します。

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クリエイティブの方向性

BtoBで機能しやすい訴求

タイムライン上で流し見されている状態で、いかに止めてもらうか。

BtoBの場合、次のような訴求が機能しやすくなります。

導入事例を使う場合、顧客の許諾が必要です。
提案の段階で確認しておくと、後の交渉がスムーズです。

 

広告と遷移先を一致させる

見落とされやすい点です。

広告で「無料資料」と伝えてクリックさせたのに、遷移先が問い合わせフォームになっている。

この不一致があると、その場で離脱します。

 

複数パターンを用意する

同じクリエイティブを長期間配信すると、反応が落ちていきます。

画像、文言、訴求内容を変えた複数パターンを用意し、成果を比較してください。

ただし、一度に多くを変えないでください。
画像と文言を同時に変えると、どちらが効いたか分かりません。

 

 

予算と費用の考え方

相場を鵜呑みにしない

「BtoBのCPAは◯円」といった数字を目にすることがありますが、商材、単価、地域、競合状況で大きく変わります。

他社の数字を目標にするより、自社の許容CPAを算出するほうが実用的です。

 

許容CPAを逆算する

次の要素から計算します。

問い合わせ10件のうち3件が商談になり、そのうち1件が受注するなら、受注1件に問い合わせ10件が必要です。

ここから、1件の問い合わせにいくらまでかけられるかが決まります。

 

検証期間を確保する

配信開始直後は、機械学習が最適化を進めている段階です。

数日で判断せず、一定期間データを溜めてから評価してください。

予算が小さすぎると、この学習が進まないまま終わります。
検証するなら、ある程度まとまった額を一定期間投じる必要があります。

 

計測環境について

ピクセルの設置

サイトにタグを設置し、訪問者の行動を計測できる状態にします。

これがないと、リターゲティングも成果の計測もできません。
広告を出す前に済ませてください。

 

ブラウザ側の制限

プライバシー保護の強化により、ブラウザ経由での計測には制限がかかるようになっています。

そのため、実際のコンバージョン数より少なく計測される可能性があります。

 

サーバー経由の計測(CAPI)

この制限を補う仕組みとして、サーバーから直接データを送る方法があります。

導入すると計測の精度が上がり、配信の最適化にも寄与します。

実装にはいくつかの方法がありますが、まずはピクセルを正しく設置し、成果が出るか検証してからで構いません。

計測を精緻にすることが目的ではありません。
まず、その媒体が自社に合うかを確かめるほうが先です。

 

他媒体との使い分け

検索広告との違い

検索需要が十分にあるなら、まず検索広告から着手するのが基本です。

 

ビジネス特化型の媒体との比較

職務経歴に基づくターゲティングができる媒体もあります。

役職や業種での絞り込み精度は高くなりますが、日本国内での利用者数は限られます。

商材のターゲットがどこにいるかで、選ぶべき媒体は変わります。
どちらが優れているという話ではありません。

 

 

失敗しやすいパターン

成果地点が重すぎる

「商談予約」だけを設定して、データが溜まらない。

中間指標を併用してください。

 

ターゲットを絞りすぎる

条件を重ねすぎて、配信量が確保できない。

広めに設定し、データを見てから絞ってください。

 

受け皿を整えないまま出稿する

広告を最適化しても、フォームで離脱していれば成果は増えません。

出稿前に、フォームの入力項目とスマートフォンでの表示を確認してください。

 

獲得後のフォローがない

リードを獲得しても、連絡が数日後になれば関心は薄れています。

誰が、いつ、どう対応するか。
配信を始める前に決めておいてください。

 

短期で判断する

BtoBは検討期間が長く、成果が数字に表れるまで時間がかかります。

数日の変動で結論を出さず、月単位で見てください。

 

 

まとめ

Meta広告は、BtoBでも成立する場面があります。

特に、検索需要が小さい商材や、まだ認知されていない新しいカテゴリでは有力な選択肢になります。

ただし、検索広告で成果が出ているなら、まずそちらを伸ばすほうが確実です。
また、計測環境と受け皿が整っていない状態で出稿しても、費用が流れ出るだけです。

着手するなら、成果地点の設計許容CPAの算出を先に済ませてください。
この2つがないと、成果が出ているかどうかを判断できません。

まずは自社の商材について、キーワードプランナーで検索需要を確認してみてください。
そこが小さいなら、Meta広告を検討する理由があります。

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